経理に生成AIの学習は必要か?個人利用率26.7%の日本で、講座を選ぶ前に決める3条件

経理に生成AIは必要か。個人利用率26.7%の日本で、講座を選ぶ前に決める3条件

※本記事には広告(PR)を含みます。掲載内容は2026年9月10日時点で運営者が各公式サイト・公的資料を確認したものです。料金や内容は変更されることがあります。

「生成AIくらい使えないとまずい」という言葉は、もう何度も聞いたはずです。

ただ、その先が続きません。何をどこまで学べば「使える」ことになるのかが、経理・会計の仕事に即して語られることはほとんどないからです。

この記事は、講座を選ぶ話の前に、そもそも自分が今学ぶべき立場にいるのかを決めるところから始めます。

この記事の結論

生成AIの学習が効くかどうかは、AIの性能ではなく自分の置かれた状況で決まります。

①仕事に「文章・調査・整理」の比重があるか。生成AIが速くするのはここで、仕訳の正確性や税額計算そのものではありません。

②勤め先や事務所が業務での利用を認めているか。ここが未定だと、学んでも試す場がありません。先に規程を確認します。

③短く試して見切れる形で学べるか。生成AIは半年で使い方が変わるため、書籍や買い切りより月額制が噛み合います。

なお、後半で扱う講座には経理・会計専用のコースはありません。基礎コースと業務自動化系を自分で組み合わせる前提で見てください。

この記事でわかること
目次

前提:日本では、まだ4人に1人しか使っていない

総務省「令和7年版 情報通信白書」によれば、日本の個人の生成AI利用経験率は26.7%(2024年度)です。

前年度からは約3倍に増えていますが、国際的に見ると水準は高くありません。

個人の生成AI利用経験率(2024年度)
中国約81.2%
米国約68.8%
ドイツ約59.2%
日本約26.7%(20代は約45%)
総務省「令和7年版 情報通信白書(概要)」より。2026年9月10日に運営者が確認。
会計人の目線での補足

この数字は、二通りに読めます。

一つは「まだ少数派だから、今のうちに身につければ差がつく」という読み方。

もう一つは、「日本の職場では、まだ使える環境が整っていないところが多い」という読み方です。

会計の仕事は顧客情報と未公表の決算数値を扱います。個人の意欲より、勤め先が何を許可しているかが先に効いてくる領域です。

だからこの記事では、学ぶ順番ではなく学ぶ前に確認する順番から入ります。

学ぶ前に決める3条件

STEP
自分の仕事に「文章・調査・整理」の比重があるか

生成AIが速くするのは、下書きを作る・大量の文章から探す・形式を整える、の3つです。会計人の仕事でいえば、社内説明資料、議事録、稟議、規程、監査調書の下書き、会計基準や通達の調べ物が当てはまります。逆に、仕訳の正確性や税額計算そのものを任せる道具ではありません。

STEP
勤め先・事務所が業務での利用を認めているか

顧客情報や未公表の決算数値を入力してよいかは、会社や事務所の規程で決まります。ここが未定のまま学んでも、試す場がないまま知識だけが古くなります。上司や所長に聞きにくければ、まず情報セキュリティ規程と就業規則の「業務外サービスの利用」の項を読んでください。

STEP
短く試して、合わなければ止められる形か

生成AIは半年で主要ツールも使い方も変わります。買い切りの教材は、買った時点の内容で固定されるという弱点があります。月額制で入り、続けるかどうかを1〜2か月で判断できる形のほうが、この分野には合っています。

DMM 生成AI CAMP 学び放題:月額制で約1,000レッスン

DMMが運営する生成AIのオンラインスクールです。

公式サイトによれば約1,000レッスンが学び放題で、入会金はかからず、月額プランには最低契約期間の縛りがないと表示されています。

プラン公式サイトの表示
月額プラン月額14,800円(税抜)/16,280円(税込) 最低契約期間の縛りなし
6ヶ月プラン月額13,716円(税抜)/一括払い90,530円(税込) 0.5ヶ月分お得
12ヶ月プラン月額14,800円(税抜)/一括払い162,800円(税込) 2ヶ月分お得
DMM 生成AI CAMP 学び放題 公式サイトの表示より。2026年9月10日に運営者が確認。表記は公式サイトのまま引用しています。

学習の形は、動画レッスンだけではありません。

公式サイトには、週1回×3ヶ月(全13回)のライブゼミが追加料金なしで受けられること、24時間対応のAIチューターとプロメンターのサポート、受講生コミュニティと会員限定ワークショップがあることが記載されています。

申し込み前には60分の無料セミナーが用意されています。

コース一覧に「経理コース」は無い

ここは正直に書きます。公式サイトのコース一覧に、経理・会計・財務を名指しした専用コースはありません。

コース(公式サイトの表記)会計人にとっての距離
基礎マスターコース近い。まずここ。プロンプトの型を覚える段階
Claude Coworkマスターコース近い。公式サイトは「日報・経費精算・レポート作成の自動化」を挙げている
Difyマスターコースやや近い。定型業務の自動化を自分で組む方向
人事コースやや近い。労務・情報管理の周辺で重なる
マーケティングコース/営業コース遠い。事業側の職種向け
生成AIデザイン/動画クリエイター/エンジニア/Codexマスター/Claude Codeマスター遠い。制作・開発職向け
コース名はDMM 生成AI CAMP 学び放題 公式サイトの表記。2026年9月10日に運営者が確認。右列は筆者の評価。
会計人の目線での補足

「経理コースが無いなら意味がない」とは思いません。

生成AIで効くのは職種別のテクニックより、指示の出し方と、任せる範囲の見切り方だからです。ここは基礎コースの領域で、職種を問いません。

そのうえで、経費精算やレポート作成の自動化を扱うコースがあるなら、会計人が最初に自分の仕事へ持ち帰れる題材はそこにあります。

一方で注意点もあります。

専用コースが無いということは、「経理の実務にどう当てはめるか」は自分で翻訳する必要があるということです。

受け身で全部見ようとすると約1,000レッスンに埋もれます。基礎と業務自動化系に絞り、1か月で1つ自分の業務に適用してみる、という使い方を勧めます。

DMM 生成AI CAMPのコースと料金を見る

公式サイトで全コースの一覧と60分の無料セミナーを確認できます(2026年9月10日時点の公式表示)

会計人が最初に持ち帰れる題材

学んだことを実務に当てるとき、いきなり数字そのものを任せないでください。

効くのは、数字が固まったあとの工程です。

工程生成AIに任せられること任せてはいけないこと
決算の社内説明増減理由の説明文の下書き、想定質問の洗い出し増減理由そのものの判断
会計・税務の調べ物論点の整理、条文や基準の当たりをつける結論の根拠にすること(必ず原典に当たる)
議事録・稟議・規程構成案と初稿、表記ゆれの統一事実関係の記載を確認しないこと
監査対応・往査準備依頼リストの整理、回答文の下書き調書の結論と評価
会計人の業務での使いどころ(筆者作成)。入力してよい情報の範囲は勤め先の規程に従ってください。
会計人の目線での補足

生成AIを使っても、間違いの責任は使った人に残ります

会計士・税理士にとって価値が上がるのは、AIが出した下書きのどこが危ないかを見抜ける専門性のほうです。

その意味で、生成AIは会計・税務の勉強を置き換えるものではなく、Excel(MOS)英語と同じ「道具の層」に置くのが正しい理解だと考えています。

順番としては、会計・税務の判断力が本体で、生成AIはその下書きを速くする層です。

迷っているなら、まず無料セミナーで扱う範囲を見てから決めるのが順当です。

月額プランには最低契約期間の縛りがないと公式サイトに表示されているため、1か月試して合わなければ止めるという入り方ができます。

無料セミナーの内容と月額プランの条件を確認する

公式サイトで60分無料セミナーと、入会金・最低契約期間の表示を確認できます(2026年9月10日時点の公式表示)

よくある質問

会社が生成AIの業務利用を禁止しています。学ぶ意味はありますか

個人として学ぶこと自体は妨げられません。ただし、業務データを入力しないという線は絶対に越えないでください。禁止されている会社でも、公開情報だけを使った調べ物や、自分の学習用の題材で練習することはできます。むしろ、規程が整備されていない会社ほど、社内で最初に整理できる人の価値は上がります。

経理向けのコースはありますか

公式サイトのコース一覧に、経理・会計・財務を名指しした専用コースはありません。会計人が実務に近いところから入るなら、基礎マスターコースと、公式サイトが「日報・経費精算・レポート作成の自動化」を挙げているClaude Coworkマスターコースの組み合わせが現実的です。実務への当てはめは自分で行う前提になります。

補助金は使えますか

公式サイトのヘッダーには「補助金対応の生成AIスクール」という表示があります。ただし制度名・対象コース・条件はトップページに明示されていないため、申し込み前に必ず公式サイトで最新の取扱いを確認してください。補助金は制度側の改正で対象が変わることがあり、過去の解説記事の情報が現在も有効とは限りません。

簿記や税理士試験の勉強と、生成AI、どちらを先にすべきですか

会計・税務の判断力が先です。生成AIは下書きを速くする道具で、判断そのものを代わってはくれません。ただし両者は競合しません。生成AIは受験勉強のように数百時間を要求せず、月額制なら1〜2か月で見切れます。隣接資格学び直しの判断と違い、大きな時間の取り合いにはならない点が特徴です。

まとめ:学ぶかどうかは、AIの性能ではなく自分の状況で決まる

  • 日本の個人の生成AI利用経験率は26.7%(総務省・2024年度)。まだ少数派だが、裏を返せば使える職場が限られているということでもある
  • 効くのは文章・調査・整理の工程。仕訳の正確性や税額計算そのものを任せる道具ではない
  • 学ぶ前に勤め先の規程を確認する。試せない環境で学んでも知識が古くなるだけ
  • 経理専用のコースは無い。基礎+業務自動化系に絞り、1か月で1つ自分の業務に当てはめる
  • 生成AIはExcel英語と同じ「道具の層」。本体は会計・税務の判断力

出典と確認日

本記事の事実関係は、2026年9月10日に運営者が以下で確認しました。
総務省「令和7年版 情報通信白書(概要)」(soumu.go.jp/main_content/001019264.pdf)、同「令和7年版 情報通信白書 個人におけるAI利用の現状」(soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/)/DMM 生成AI CAMP 学び放題 公式サイト(genai.dmm.com):料金プラン、レッスン数、コース一覧、ライブゼミ、AIチューター、無料セミナー、入会金と最低契約期間の表示。
サービスへの直接リンクは、記事内の導線を1本に集約するため置いていません。料金・コース構成・補助金の取扱いは変更されることがあります。生成AIに入力してよい情報の範囲は、必ず勤め先・事務所の規程に従ってください。

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