株式会社紀陽銀行の平均年収は604.8万円|有報で見る年収推移・勤続年数・働きやすさ【2026年3月期】

株式会社紀陽銀行の平均年収・勤続年数(有価証券報告書のデータ)

※本記事は株式会社紀陽銀行が提出した有価証券報告書(2026年3月期・EDINET書類番号 S100YE5S)にもとづきます。数値はすべて同報告書の開示値で、当サイトによる推計は含みません。

株式会社紀陽銀行(証券コード8370・銀行業)の2026年3月期有価証券報告書から、平均年収・勤続年数・多様性の実数と、会社自身が掲げる人材方針を並べて整理します。求人票にも口コミサイトにも載っていない、会社が法定開示した数字です。

目次

株式会社紀陽銀行の平均年収は604.8万円(2026年3月期)

項目株式会社紀陽銀行全上場の中央値
平均年間給与604.8万円661.2万円
平均年齢37.7歳41.5歳
平均勤続年数14.4年12.6年
生え抜き度92.0%64.4%
従業員数(提出会社/連結)2,125名/2,473名―
女性管理職比率27.7%8.8%
男性育児休業取得率108.8%81.8%
男女の賃金差異(全労働者)51.6%70.1%
全上場3,772社中2,413位、銀行業82社中68位。生え抜き度=平均勤続年数÷(平均年齢−22)。高いほど新卒中心の構成であることを示す当サイトの独自指標です。

この604.8万円は平均年齢37.7歳時点の、管理職も含めた全従業員の平均です。20代であればこれより低く、管理職であればこれより高くなります。そのうえで、同社の平均年齢は全上場の中央値41.5歳より3.8歳若いため、同じ年齢帯で比べれば水準の見え方は変わります。

年収は5年でどう変わったか

平均年間給与の推移(株式会社紀陽銀行)有価証券報告書ベース。提出会社(単体)の全従業員平均。500600700800900万円全上場の中央値 661.2万円2022年3月期 550.4万円2022/3550.42023年3月期 566.4万円2023/32024年3月期 565.5万円2024/32025年3月期 584.6万円2025/32026年3月期 604.8万円2026/3604.8
出典:EDINET提出の有価証券報告書。点にカーソルを合わせると各年の金額が出ます。
決算期平均年間給与前年比平均年齢平均勤続従業員数
2022年3月期550.4万円―38.6歳15.4年2,062名
2023年3月期566.4万円+2.9%38.8歳15.7年1,993名
2024年3月期565.5万円-0.2%38.4歳15.2年2,031名
2025年3月期584.6万円+3.4%38.0歳14.8年2,065名
2026年3月期604.8万円+3.5%37.7歳14.4年2,125名
2022年3月期〜2026年3月期(4年間)の変化率 +9.9%、年平均成長率(CAGR)2.4%。従業員数は提出会社(単体)ベース。

株式会社紀陽銀行は長く働ける会社か

離職率は有価証券報告書にはほとんど載りません。ただし従業員数の増減と平均勤続年数の変化を組み合わせると、定着の方向は読めます。同社は4年で従業員数+3.1%・平均勤続-1.0年、すなわち「増員×勤続短縮」型です。

人員は増えていますが平均勤続は縮んでおり、採用主導で組織が動いていることがうかがえます。中途にとっては入りやすい一方、育成が追いついているかは確認が必要です。生え抜き度92.0%は全上場の中央値64.4%を上回ります。新卒中心の構成です。

従業員数と平均勤続年数(2022年3月期=100)単位の違う2つを同じ軸で見るため、初年度を100とした指数にしています。従業員数平均勤続年数8591981041102022年3月期 従業員数 指数100.02023年3月期 従業員数 指数96.72024年3月期 従業員数 指数98.52025年3月期 従業員数 指数100.12026年3月期 従業員数 指数103.11032022年3月期 平均勤続年数 指数100.02023年3月期 平均勤続年数 指数101.62024年3月期 平均勤続年数 指数98.42025年3月期 平均勤続年数 指数95.72026年3月期 平均勤続年数 指数93.5942022/32023/32024/32025/32026/3
2本の線が開くほど、人員の増減と定着の方向が食い違っていることを示します。

女性管理職比率・男性育休取得率

女性管理職比率27.7%(中央値8.8%)は中央値を上回っています。男性育児休業取得率108.8%(中央値81.8%)は中央値を上回っています。男女の賃金差異51.6%(中央値70.1%)は中央値を下回っています。

方針は方向性を示すもので、数値は結果です。両者に差があること自体が問題とは限りませんが、面接で確認する材料にはなります。

会計・経理として株式会社紀陽銀行に入るとどうか

会計人が事業会社の管理部門を検討するとき、「その会社の経理はどんな仕事になるのか」は求人票からは読み取れません。当サイトでは連単倍率(連結従業員数÷提出会社の従業員数)を目安に使っています。

項目人数・倍率
連結従業員数2,473名
提出会社の従業員数2,125名
連単倍率1.16倍(全上場の中央値2.20倍)

1.16倍は単体中心の構成で、グループの大半が本体に属していることを示します。連結決算やグループ管理の負荷は相対的に軽く、単体決算・開示・管理会計を軸に経験を積む職場になりやすいと考えられます。

経営戦略と人的資本のつながり

人的資本の数字は、それ単体では意味を持ちません。会社がどこへ行こうとしていて、そのために人にどう投資すると言っているかと並べたときに、はじめて読めるようになります。有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の章から、その骨子を取り出します。

同社は「第7次中期経営計画 KX~Kiyo transformation~」を掲げています。

経営目標数値
自己資本比率<連結>12.2%/10-11%程度
有価証券報告書「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」より。

この戦略に対して、実際の人の動きは直近4年の従業員数は+3.1%、平均勤続年数は-1.0年、平均年間給与は+9.9%(年平均2.4%)という推移です。掲げた目標に見合う人員と処遇の変化が起きているか、あるいはこれから起こす計画なのかは、面接で確認できる論点です。

なお同社が経営方針の章で言及しているテーマは中期経営計画/ROE目標/DX戦略/サステナ経営との統合です。

株式会社紀陽銀行が掲げる人材方針

有価証券報告書のサステナビリティに関する記載から、人材に関する部分を抜き出します。

  • 「①人材育成方針多様な学びの機会を提供し、挑戦と成長を後押しする環境を整備することで、従業員一人ひとりの自律的な思考・行動を促し、求める人材像に向けた人材育成をめざす。」
  • 「多様な学びの機会を提供し、挑戦と成長を後押しする環境を整備することで、従業員一人ひとりの自律的な思考・行動を促し、求める人材像に向けた人材育成をめざす。」

同社が有価証券報告書で言及しているテーマは人材育成方針/社内環境整備方針/リスキリング・学び直し/エンゲージメント/健康経営です。言及がない領域は、開示していないという事実として受け止めてください。

有価証券報告書では分からないこと

ここまでの数値は有報の開示値であり信頼性は高い一方、転職判断に必要な情報のすべてを有報が持っているわけではありません。

  • 残業時間・有給取得率(有価証券報告書には通常記載がありません)
  • 部署ごとの実態。平均値は全社の平均であり、経理・開発・営業で働き方は大きく異なります
  • 選考プロセス・求められる経験。中途採用の実際の基準は公開されていません
  • 職場の雰囲気・上司との相性

これらは口コミサイトや、実際にその会社へ人を送っている転職エージェントに聞くのが確実です。有報で「数字の輪郭」を掴んだうえでエージェントに「中身」を確認する、という順番が効率的です。

会計・経理職で株式会社紀陽銀行を検討している人へ

有価証券報告書で分かるのは会社全体の数字までです。経理・財務のポジションがあるか、想定される年収、配属先の業務範囲は、求人情報を見るまで分かりません。次のページで、確かめる順番と相談先を整理しています。

面接で確認したい6つのこと

「離職率を教えてください」は誰でも聞けます。有価証券報告書を読んだ人にしか聞けない質問は、それ自体が志望度の高さを伝えます。

  1. 人員の増加について
    4年で従業員が+3.1%増える一方、平均勤続は15.4年から14.4年へ縮んでいます。増員の内訳(新卒/中途)と、直近の定着状況はいかがですか
  2. 管理部門の業務範囲について
    連単倍率が1.16倍ですが、経理部門は連結・単体それぞれにどの程度の人員を割いていますか。簿記や税務の知識は評価や配属にどう反映されますか
  3. 給与水準について
    直近4年の平均年間給与は年平均2.4%で推移しています。今後の賃上げ方針と、評価による差のつき方を教えてください
  4. 中途入社の受け入れについて
    生え抜き度92.0%は全上場の中央値64.4%を大きく上回り、新卒中心の構成とみられます。中途入社者が管理職ポジションに就いた実績はありますか
  5. 年齢構成について
    平均年齢37.7歳は全上場の中央値41.5歳より3.8歳若い水準です。今後の採用計画と、世代交代の見通しを教えてください
  6. 男女の賃金差異について
    51.6%は全上場の中央値70.1%を下回っています。職掌や勤続年数の違いによるものか、同一等級内でも差があるのか、要因の分析はされていますか

よくある質問

Q. 紀陽銀行の平均年収はいくらですか?
A. 2026年3月期時点の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は604.8万円です。全上場企業の中央値661.2万円に対して下の水準で、銀行業82社中68位です。

Q. 紀陽銀行の平均年齢と平均勤続年数は?
A. 平均年齢37.7歳、平均勤続年数14.4年です(全上場の中央値は41.5歳・12.6年)。上記の平均年収は、この平均年齢時点での全従業員の平均です。

Q. 紀陽銀行の年収は上がっていますか?
A. 2022年3月期の550.4万円から2026年3月期の604.8万円へ+9.9%変化しています(年平均成長率2.4%)。

Q. 紀陽銀行は女性が働きやすい会社ですか?
A. 女性管理職比率は27.7%で、全上場の中央値8.8%に対し高めの水準です。男女の賃金差異や男性育児休業取得率とあわせて記事本文で整理しています。

Q. 紀陽銀行の経理・管理部門はどのような仕事になりますか?
A. 連結従業員数を提出会社の従業員数で割った連単倍率は1.16倍です(全上場の中央値2.20倍)。単体中心の構成で、連結決算の負荷は相対的に軽いと考えられます。

数値の見方と注意点

  • 平均年間給与は提出会社(単体)ベースで、賞与および基準外賃金を含み、管理職も含んだ全従業員の平均です。連結グループ全体の水準ではありません。
  • 平均年齢・勤続年数の構成が会社ごとに違うため、金額だけの単純比較は実態を見誤ります。本記事で平均年齢を併記しているのはこのためです。
  • 女性管理職比率・男性育児休業取得率・男女の賃金差異は、集計範囲(連結/単体、正規/非正規)の定義が会社ごとに異なる場合があります。

出典:EDINET提出の有価証券報告書(株式会社紀陽銀行/2026年3月期/書類番号 S100YE5S)。

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