日本特殊陶業株式会社の平均年収は992.9万円|有報で見る年収推移・勤続年数・働きやすさ【2026年3月期】

日本特殊陶業株式会社の平均年収・勤続年数(有価証券報告書のデータ)

※本記事は日本特殊陶業株式会社が提出した有価証券報告書(2026年3月期・EDINET書類番号 S100YJTF)にもとづきます。数値はすべて同報告書の開示値で、当サイトによる推計は含みません。

日本特殊陶業株式会社(証券コード5334・ガラス・土石製品)の2026年3月期有価証券報告書から、平均年収・勤続年数・多様性の実数と、会社自身が掲げる人材方針を並べて整理します。求人票にも口コミサイトにも載っていない、会社が法定開示した数字です。

目次

日本特殊陶業株式会社の平均年収は992.9万円(2026年3月期)

項目日本特殊陶業株式会社全上場の中央値
平均年間給与992.9万円661.2万円
平均年齢43.5歳41.5歳
平均勤続年数19.4年12.6年
生え抜き度90.2%64.4%
従業員数(提出会社/連結)3,208名/15,698名―
女性管理職比率5.5%8.8%
男性育児休業取得率82.6%81.8%
男女の賃金差異(全労働者)68.4%70.1%
全上場3,772社中255位、ガラス・土石製品50社中2位。生え抜き度=平均勤続年数÷(平均年齢−22)。高いほど新卒中心の構成であることを示す当サイトの独自指標です。

この992.9万円は平均年齢43.5歳時点の、管理職も含めた全従業員の平均です。20代であればこれより低く、管理職であればこれより高くなります。そのうえで、同社の平均年齢は全上場の中央値41.5歳より2.0歳高いため、同じ年齢帯で比べれば水準の見え方は変わります。

年収は5年でどう変わったか

平均年間給与の推移(日本特殊陶業株式会社)有価証券報告書ベース。提出会社(単体)の全従業員平均。40060080010001200万円全上場の中央値 661.2万円2022年3月期 672.7万円2022/3672.72023年3月期 689.7万円2023/32024年3月期 894.0万円2024/32025年3月期 987.5万円2025/32026年3月期 992.9万円2026/3992.9
出典:EDINET提出の有価証券報告書。点にカーソルを合わせると各年の金額が出ます。
決算期平均年間給与前年比平均年齢平均勤続従業員数
2022年3月期672.7万円―41.4歳16.9年3,668名
2023年3月期689.7万円+2.5%42.6歳16.1年3,534名
2024年3月期894.0万円+29.6%42.5歳16.2年3,622名
2025年3月期987.5万円+10.5%43.0歳18.8年3,195名
2026年3月期992.9万円+0.5%43.5歳19.4年3,208名
2022年3月期〜2026年3月期(4年間)の変化率 +47.6%、年平均成長率(CAGR)10.2%。従業員数は提出会社(単体)ベース。

※2024年3月期 に平均年収が前年比+29.6%と大きく動いています。記載範囲の変更や一時的要因の可能性があるため、単年の比較には注意が必要です。

日本特殊陶業株式会社は長く働ける会社か

離職率は有価証券報告書にはほとんど載りません。ただし従業員数の増減と平均勤続年数の変化を組み合わせると、定着の方向は読めます。同社は4年で従業員数-12.5%・平均勤続+2.5年、すなわち「減員×定着伸長」型です。

人員は減り平均勤続は伸びています。採用を絞っている可能性があり、中途の枠は狭いかもしれません。生え抜き度90.2%は全上場の中央値64.4%を上回ります。新卒中心の構成です。

従業員数と平均勤続年数(2022年3月期=100)単位の違う2つを同じ軸で見るため、初年度を100とした指数にしています。従業員数平均勤続年数60801001201402022年3月期 従業員数 指数100.02023年3月期 従業員数 指数96.32024年3月期 従業員数 指数98.72025年3月期 従業員数 指数87.12026年3月期 従業員数 指数87.5872022年3月期 平均勤続年数 指数100.02023年3月期 平均勤続年数 指数95.32024年3月期 平均勤続年数 指数95.92025年3月期 平均勤続年数 指数111.22026年3月期 平均勤続年数 指数114.81152022/32023/32024/32025/32026/3
2本の線が開くほど、人員の増減と定着の方向が食い違っていることを示します。

女性管理職比率・男性育休取得率

女性管理職比率5.5%(中央値8.8%)は中央値を下回っています。男性育児休業取得率82.6%(中央値81.8%)は中央値を上回っています。男女の賃金差異68.4%(中央値70.1%)は中央値を下回っています。

方針は方向性を示すもので、数値は結果です。両者に差があること自体が問題とは限りませんが、面接で確認する材料にはなります。

会計・経理として日本特殊陶業株式会社に入るとどうか

会計人が事業会社の管理部門を検討するとき、「その会社の経理はどんな仕事になるのか」は求人票からは読み取れません。当サイトでは連単倍率(連結従業員数÷提出会社の従業員数)を目安に使っています。

項目人数・倍率
連結従業員数15,698名
提出会社の従業員数3,208名
連単倍率4.89倍(全上場の中央値2.20倍)

4.89倍はグループの裾野が広い構成で、連結決算・グループ管理・子会社の開示に関わる比重が大きいと考えられます。連結の実務経験を厚く積みたい人には機会の多い環境です。一方で決算期の負荷は相応に大きくなります。

経営戦略と人的資本のつながり

人的資本の数字は、それ単体では意味を持ちません。会社がどこへ行こうとしていて、そのために人にどう投資すると言っているかと並べたときに、はじめて読めるようになります。有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の章から、その骨子を取り出します。

同社は「中期経営計画 2030」を掲げています。

この戦略に対して、実際の人の動きは直近4年の従業員数は-12.5%、平均勤続年数は+2.5年、平均年間給与は+47.6%(年平均10.2%)という推移です。掲げた目標に見合う人員と処遇の変化が起きているか、あるいはこれから起こす計画なのかは、面接で確認できる論点です。

なお同社が経営方針の章で言及しているテーマは中期経営計画/人的資本・人材戦略/事業ポートフォリオ/成長投資・M&A/AI活用/株主還元/キャッシュフロー・資本配分です。

日本特殊陶業株式会社が掲げる人材方針

有価証券報告書のサステナビリティに関する記載から、人材に関する部分を抜き出します。

  • 「事業ポートフォリオ転換を完遂するため、従業員が自律的にスキルや役割を獲得し価値を発揮する「プロフェッショナルな働き方」への転換を支援します。」
  • 「●多様性:急速な環境変化に対応できるよう、多様なバックグラウンドを組織の強みとして最大限活かす風土を醸成する。」

同社が有価証券報告書で言及しているテーマは専門人材/経営人材・後継者計画/エンゲージメント/健康経営です。言及がない領域は、開示していないという事実として受け止めてください。

有価証券報告書では分からないこと

ここまでの数値は有報の開示値であり信頼性は高い一方、転職判断に必要な情報のすべてを有報が持っているわけではありません。

  • 残業時間・有給取得率(有価証券報告書には通常記載がありません)
  • 部署ごとの実態。平均値は全社の平均であり、経理・開発・営業で働き方は大きく異なります
  • 選考プロセス・求められる経験。中途採用の実際の基準は公開されていません
  • 職場の雰囲気・上司との相性

これらは口コミサイトや、実際にその会社へ人を送っている転職エージェントに聞くのが確実です。有報で「数字の輪郭」を掴んだうえでエージェントに「中身」を確認する、という順番が効率的です。

会計・経理職で日本特殊陶業株式会社を検討している人へ

有価証券報告書で分かるのは会社全体の数字までです。経理・財務のポジションがあるか、想定される年収、配属先の業務範囲は、求人情報を見るまで分かりません。次のページで、確かめる順番と相談先を整理しています。

面接で確認したい6つのこと

「離職率を教えてください」は誰でも聞けます。有価証券報告書を読んだ人にしか聞けない質問は、それ自体が志望度の高さを伝えます。

  1. 採用方針について
    4年で従業員が-12.5%と減る一方、平均勤続は+2.5年と伸びています。中途採用の枠と、今後の人員計画はどうなっていますか
  2. 女性管理職について
    比率5.5%は全上場の中央値8.8%を下回っています。登用のパイプラインはどう設計されていますか
  3. 管理部門の業務範囲について
    連単倍率が4.89倍ですが、経理部門は連結・単体それぞれにどの程度の人員を割いていますか。簿記や税務の知識は評価や配属にどう反映されますか
  4. 給与水準について
    直近4年の平均年間給与は年平均10.2%で推移しています。今後の賃上げ方針と、評価による差のつき方を教えてください
  5. 中途入社の受け入れについて
    生え抜き度90.2%は全上場の中央値64.4%を大きく上回り、新卒中心の構成とみられます。中途入社者が管理職ポジションに就いた実績はありますか
  6. 男女の賃金差異について
    68.4%は全上場の中央値70.1%を下回っています。職掌や勤続年数の違いによるものか、同一等級内でも差があるのか、要因の分析はされていますか

よくある質問

Q. 日本特殊陶業の平均年収はいくらですか?
A. 2026年3月期時点の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は992.9万円です。全上場企業の中央値661.2万円に対して上の水準で、ガラス・土石製品50社中2位です。

Q. 日本特殊陶業の平均年齢と平均勤続年数は?
A. 平均年齢43.5歳、平均勤続年数19.4年です(全上場の中央値は41.5歳・12.6年)。上記の平均年収は、この平均年齢時点での全従業員の平均です。

Q. 日本特殊陶業の年収は上がっていますか?
A. 2022年3月期の672.7万円から2026年3月期の992.9万円へ+47.6%変化しています(年平均成長率10.2%)。

Q. 日本特殊陶業は女性が働きやすい会社ですか?
A. 女性管理職比率は5.5%で、全上場の中央値8.8%に対し低めの水準です。男女の賃金差異や男性育児休業取得率とあわせて記事本文で整理しています。

Q. 日本特殊陶業の経理・管理部門はどのような仕事になりますか?
A. 連結従業員数を提出会社の従業員数で割った連単倍率は4.89倍です(全上場の中央値2.20倍)。グループの裾野が広く、連結決算やグループ管理の比重が大きいと考えられます。

数値の見方と注意点

  • 平均年間給与は提出会社(単体)ベースで、賞与および基準外賃金を含み、管理職も含んだ全従業員の平均です。連結グループ全体の水準ではありません。
  • 平均年齢・勤続年数の構成が会社ごとに違うため、金額だけの単純比較は実態を見誤ります。本記事で平均年齢を併記しているのはこのためです。
  • 女性管理職比率・男性育児休業取得率・男女の賃金差異は、集計範囲(連結/単体、正規/非正規)の定義が会社ごとに異なる場合があります。

出典:EDINET提出の有価証券報告書(日本特殊陶業株式会社/2026年3月期/書類番号 S100YJTF)。

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