※本記事はMIRARTHホールディングス株式会社が提出した有価証券報告書(2026年3月期・EDINET書類番号 S100YIRG)にもとづきます。数値はすべて同報告書の開示値で、当サイトによる推計は含みません。
MIRARTHホールディングス株式会社(証券コード8897・不動産業)の2026年3月期有価証券報告書から、平均年収・勤続年数・多様性の実数と、会社自身が掲げる人材方針を並べて整理します。求人票にも口コミサイトにも載っていない、会社が法定開示した数字です。
MIRARTHホールディングス株式会社の平均年収は831.1万円(2026年3月期)
| 項目 | MIRARTHホールディングス株式会社 | 全上場の中央値 |
|---|---|---|
| 平均年間給与 | 831.1万円 | 661.2万円 |
| 平均年齢 | 39.1歳 | 41.5歳 |
| 平均勤続年数 | 2.6年 | 12.6年 |
| 生え抜き度 | 15.2% | 64.4% |
| 従業員数(提出会社/連結) | 33名/1,475名 | ― |
| 女性管理職比率 | 開示なし | 8.8% |
| 男性育児休業取得率 | 開示なし | 81.8% |
| 男女の賃金差異(全労働者) | 開示なし | 70.1% |
この831.1万円は平均年齢39.1歳時点の、管理職も含めた全従業員の平均です。20代であればこれより低く、管理職であればこれより高くなります。そのうえで、同社の平均年齢は全上場の中央値41.5歳より2.4歳若いため、同じ年齢帯で比べれば水準の見え方は変わります。
年収は5年でどう変わったか
| 決算期 | 平均年間給与 | 前年比 | 平均年齢 | 平均勤続 | 従業員数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年3月期 | 744.1万円 | ― | 36.1歳 | 6.4年 | 343名 |
| 2023年3月期 | 767.7万円 | +3.2% | 42.9歳 | 5.3年 | 9名 |
| 2024年3月期 | 779.2万円 | +1.5% | 38.1歳 | 1.4年 | 38名 |
| 2025年3月期 | 766.2万円 | -1.7% | 38.2歳 | 2.3年 | 33名 |
| 2026年3月期 | 831.1万円 | +8.5% | 39.1歳 | 2.6年 | 33名 |
※提出会社の従業員が33名と少なく、平均年収が企業グループの実態と乖離している可能性があります(持株会社等)。
※従業員数または平均年齢が不連続に変動している年があります。提出会社の範囲が変わった可能性が高いため、本記事では複数年をまたぐ増減の比較と判定を行っていません。
MIRARTHホールディングス株式会社は長く働ける会社か
離職率は有価証券報告書にはほとんど載りません。ただし従業員数の増減と平均勤続年数の変化を組み合わせると、定着の方向は読めます。ただし同社には、2023年3月期に従業員数が343名から9名へ(-97.4%)、2024年3月期に従業員数が9名から38名へ(+322.2%)、2023年3月期に平均年齢が36.1歳から42.9歳へ(+6.8歳)、2024年3月期に平均年齢が42.9歳から38.1歳へ(-4.8歳)という不連続な変動があります。持株会社化・合併・分割などで「提出会社」の範囲そのものが変わった可能性が高いケースです。
範囲の異なる年どうしを比べても定着の実態は読み取れないため、本記事では複数年をまたぐ増減の比較と、そこからの判定を行っていません。各年の数値は上の推移表のとおりで、判断材料としては直近期の単年の数値のほうが確かです。実際に何が起きた年なのかは、同社の適時開示や有価証券報告書の「沿革」でご確認ください。生え抜き度15.2%は全上場の中央値64.4%を下回ります。中途の比率が平均より高い構成です。
会計・経理としてMIRARTHホールディングス株式会社に入るとどうか
会計人が事業会社の管理部門を検討するとき、「その会社の経理はどんな仕事になるのか」は求人票からは読み取れません。当サイトでは連単倍率(連結従業員数÷提出会社の従業員数)を目安に使っています。
| 項目 | 人数・倍率 |
|---|---|
| 連結従業員数 | 1,475名 |
| 提出会社の従業員数 | 33名 |
| 連単倍率 | 44.70倍(全上場の中央値2.20倍) |
44.70倍はグループの裾野が広い構成で、連結決算・グループ管理・子会社の開示に関わる比重が大きいと考えられます。連結の実務経験を厚く積みたい人には機会の多い環境です。一方で決算期の負荷は相応に大きくなります。
経営戦略と人的資本のつながり
人的資本の数字は、それ単体では意味を持ちません。会社がどこへ行こうとしていて、そのために人にどう投資すると言っているかと並べたときに、はじめて読めるようになります。有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の章から、その骨子を取り出します。
同社は「地域社会のタカラであれ。」を掲げています。
経営方針の章では、人材について次のように述べられています。
- 「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進により、新卒・中途採用を問わず、優秀な人材確保に努めてまいります。」
- 「階層別研修の拡充や適正な評価・報酬制度の運用により、強固な組織体制を構築するとともに、成長の源泉である人的資本への投資を一層拡大してまいります。」
この戦略に対して、実際の人の動きは直近4年の平均年間給与は+11.7%(年平均2.8%)という推移です。掲げた目標に見合う人員と処遇の変化が起きているか、あるいはこれから起こす計画なのかは、面接で確認できる論点です。
なお同社が経営方針の章で言及しているテーマは中期経営計画/人的資本・人材戦略/ROE目標/ROIC経営/事業ポートフォリオ/成長投資・M&A/DX戦略/株主還元/価格改定・コスト転嫁です。
MIRARTHホールディングス株式会社が掲げる人材方針
有価証券報告書のサステナビリティに関する記載から、人材に関する部分を抜き出します。
- 「<人材育成方針>パーパスの実現に向け、高いビジネス基礎力と信頼される人格を持ち、自らが率先してチャレンジすることでチームを目標達成へ導ける人材の育成を目指します。」
- 「当社グループは、従業員一人ひとりが未来に向けた持続的な成長を共に創造する存在であるという考えのもと、人事制度を運用しています。」
同社が有価証券報告書で言及しているテーマは人材育成方針/専門人材/経営人材・後継者計画/エンゲージメントです。言及がない領域は、開示していないという事実として受け止めてください。
有価証券報告書では分からないこと
ここまでの数値は有報の開示値であり信頼性は高い一方、転職判断に必要な情報のすべてを有報が持っているわけではありません。
- 残業時間・有給取得率(有価証券報告書には通常記載がありません)
- 部署ごとの実態。平均値は全社の平均であり、経理・開発・営業で働き方は大きく異なります
- 選考プロセス・求められる経験。中途採用の実際の基準は公開されていません
- 職場の雰囲気・上司との相性
これらは口コミサイトや、実際にその会社へ人を送っている転職エージェントに聞くのが確実です。有報で「数字の輪郭」を掴んだうえでエージェントに「中身」を確認する、という順番が効率的です。
会計・経理職でMIRARTHホールディングス株式会社を検討している人へ
有価証券報告書で分かるのは会社全体の数字までです。経理・財務のポジションがあるか、想定される年収、配属先の業務範囲は、求人情報を見るまで分かりません。次のページで、確かめる順番と相談先を整理しています。
- 会計士・税理士・経理の転職エージェント適合表|事業会社・会計事務所・コンサルなど、行き先別に9社を公式情報で比べています
- 会計人向け 転職エージェント研究|管理部門・会計士・コンサル向けなど、エージェントごとの対象と支援内容を公式情報から整理しています
- 働き方スカウター|年収・勤続・働きやすさの条件から、同じ業種のほかの会社を探せます
- 経理・会計人のスキルアップは何から始めるか|転職の前に、評価されやすい経験や資格を整理したい人向けです
面接で確認したい4つのこと
「離職率を教えてください」は誰でも聞けます。有価証券報告書を読んだ人にしか聞けない質問は、それ自体が志望度の高さを伝えます。
- 管理部門の業務範囲について
連単倍率が44.70倍ですが、経理部門は連結・単体それぞれにどの程度の人員を割いていますか。簿記や税務の知識は評価や配属にどう反映されますか - 給与水準について
直近4年の平均年間給与は年平均2.8%で推移しています。今後の賃上げ方針と、評価による差のつき方を教えてください - 中途入社の受け入れについて
生え抜き度15.2%は全上場の中央値64.4%を大きく下回り、中途比率が高い構成とみられます。中途入社者の管理職比率や、入社後の立ち上がり支援はどうなっていますか - 有価証券報告書に載らない部分について
残業時間・有給取得率・在宅勤務の運用は有報では確認できません。配属予定の部署における実績値を教えてください
よくある質問
Q. MIRARTHホールディングスの平均年収はいくらですか?
A. 2026年3月期時点の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は831.1万円です。全上場企業の中央値661.2万円に対して上の水準で、不動産業131社中34位です。
Q. MIRARTHホールディングスの平均年齢と平均勤続年数は?
A. 平均年齢39.1歳、平均勤続年数2.6年です(全上場の中央値は41.5歳・12.6年)。上記の平均年収は、この平均年齢時点での全従業員の平均です。
Q. MIRARTHホールディングスの年収は上がっていますか?
A. 2022年3月期の744.1万円から2026年3月期の831.1万円へ+11.7%変化しています(年平均成長率2.8%)。
Q. MIRARTHホールディングスの経理・管理部門はどのような仕事になりますか?
A. 連結従業員数を提出会社の従業員数で割った連単倍率は44.70倍です(全上場の中央値2.20倍)。グループの裾野が広く、連結決算やグループ管理の比重が大きいと考えられます。
数値の見方と注意点
- 平均年間給与は提出会社(単体)ベースで、賞与および基準外賃金を含み、管理職も含んだ全従業員の平均です。連結グループ全体の水準ではありません。
- 平均年齢・勤続年数の構成が会社ごとに違うため、金額だけの単純比較は実態を見誤ります。本記事で平均年齢を併記しているのはこのためです。
- 女性管理職比率・男性育児休業取得率・男女の賃金差異は、集計範囲(連結/単体、正規/非正規)の定義が会社ごとに異なる場合があります。
出典:EDINET提出の有価証券報告書(MIRARTHホールディングス株式会社/2026年3月期/書類番号 S100YIRG)。
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