古野電気株式会社の平均年収は752.3万円|有報で見る年収推移・勤続年数・働きやすさ【2026年2月期】

古野電気株式会社の平均年収・勤続年数(有価証券報告書のデータ)

※本記事は古野電気株式会社が提出した有価証券報告書(2026年2月期・EDINET書類番号 S100Y3Q6)にもとづきます。数値はすべて同報告書の開示値で、当サイトによる推計は含みません。

古野電気株式会社(証券コード6814・電気機器)の2026年2月期有価証券報告書から、平均年収・勤続年数・多様性の実数と、会社自身が掲げる人材方針を並べて整理します。求人票にも口コミサイトにも載っていない、会社が法定開示した数字です。

目次

古野電気株式会社の平均年収は752.3万円(2026年2月期)

項目古野電気株式会社全上場の中央値
平均年間給与752.3万円661.2万円
平均年齢44.7歳41.5歳
平均勤続年数15.2年12.6年
生え抜き度67.0%64.4%
従業員数(提出会社/連結)1,954名/3,411名―
女性管理職比率6.1%8.8%
男性育児休業取得率71.7%81.8%
男女の賃金差異(全労働者)67.8%70.1%
全上場3,772社中1,103位、電気機器228社中87位。生え抜き度=平均勤続年数÷(平均年齢−22)。高いほど新卒中心の構成であることを示す当サイトの独自指標です。

この752.3万円は平均年齢44.7歳時点の、管理職も含めた全従業員の平均です。20代であればこれより低く、管理職であればこれより高くなります。そのうえで、同社の平均年齢は全上場の中央値41.5歳より3.2歳高いため、同じ年齢帯で比べれば水準の見え方は変わります。

年収は5年でどう変わったか

平均年間給与の推移(古野電気株式会社)有価証券報告書ベース。提出会社(単体)の全従業員平均。500600700800900万円全上場の中央値 661.2万円2022年2月期 631.4万円2022/2631.42023年2月期 625.0万円2023/22024年2月期 632.0万円2024/22025年2月期 704.3万円2025/22026年2月期 752.3万円2026/2752.3
出典:EDINET提出の有価証券報告書。点にカーソルを合わせると各年の金額が出ます。
決算期平均年間給与前年比平均年齢平均勤続従業員数
2022年2月期631.4万円―44.3歳14.7年1,765名
2023年2月期625.0万円-1.0%44.6歳15.1年1,794名
2024年2月期632.0万円+1.1%44.4歳15.1年1,927名
2025年2月期704.3万円+11.4%44.7歳15.4年1,927名
2026年2月期752.3万円+6.8%44.7歳15.2年1,954名
2022年2月期〜2026年2月期(4年間)の変化率 +19.2%、年平均成長率(CAGR)4.5%。従業員数は提出会社(単体)ベース。

古野電気株式会社は長く働ける会社か

離職率は有価証券報告書にはほとんど載りません。ただし従業員数の増減と平均勤続年数の変化を組み合わせると、定着の方向は読めます。同社は4年で従業員数+10.7%・平均勤続+0.5年、すなわち「増員×定着伸長」型です。

人員を増やしながら平均勤続も伸びており、拡大と定着が両立しています。生え抜き度67.0%は全上場の中央値64.4%を上回ります。新卒中心の構成です。

従業員数と平均勤続年数(2022年2月期=100)単位の違う2つを同じ軸で見るため、初年度を100とした指数にしています。従業員数平均勤続年数951001051101152022年2月期 従業員数 指数100.02023年2月期 従業員数 指数101.62024年2月期 従業員数 指数109.22025年2月期 従業員数 指数109.22026年2月期 従業員数 指数110.71112022年2月期 平均勤続年数 指数100.02023年2月期 平均勤続年数 指数102.72024年2月期 平均勤続年数 指数102.72025年2月期 平均勤続年数 指数104.82026年2月期 平均勤続年数 指数103.41032022/22023/22024/22025/22026/2
2本の線が開くほど、人員の増減と定着の方向が食い違っていることを示します。

女性管理職比率・男性育休取得率

女性管理職比率6.1%(中央値8.8%)は中央値を下回っています。男性育児休業取得率71.7%(中央値81.8%)は中央値を下回っています。男女の賃金差異67.8%(中央値70.1%)は中央値を下回っています。

方針は方向性を示すもので、数値は結果です。両者に差があること自体が問題とは限りませんが、面接で確認する材料にはなります。

会計・経理として古野電気株式会社に入るとどうか

会計人が事業会社の管理部門を検討するとき、「その会社の経理はどんな仕事になるのか」は求人票からは読み取れません。当サイトでは連単倍率(連結従業員数÷提出会社の従業員数)を目安に使っています。

項目人数・倍率
連結従業員数3,411名
提出会社の従業員数1,954名
連単倍率1.75倍(全上場の中央値2.20倍)

1.75倍は単体中心の構成で、グループの大半が本体に属していることを示します。連結決算やグループ管理の負荷は相対的に軽く、単体決算・開示・管理会計を軸に経験を積む職場になりやすいと考えられます。

経営戦略と人的資本のつながり

人的資本の数字は、それ単体では意味を持ちません。会社がどこへ行こうとしていて、そのために人にどう投資すると言っているかと並べたときに、はじめて読めるようになります。有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」の章から、その骨子を取り出します。

経営方針の章では、人材について次のように述べられています。

  • 「③ サステナブル経営の強化新人事ビジョンに基づく人的資本経営の推進やDX人財・グローバル人財等の採用強化等の人財投資や、売上増加に伴う生産システムの強化やスマート工場プロジェクトの推進等の設備投資を推進します。」

この戦略に対して、実際の人の動きは直近4年の従業員数は+10.7%、平均勤続年数は+0.5年、平均年間給与は+19.2%(年平均4.5%)という推移です。掲げた目標に見合う人員と処遇の変化が起きているか、あるいはこれから起こす計画なのかは、面接で確認できる論点です。

なお同社が経営方針の章で言及しているテーマは中期経営計画/人的資本・人材戦略/ROE目標/ROIC経営/事業ポートフォリオ/DX戦略/海外展開/株主還元です。

古野電気株式会社が掲げる人材方針

有価証券報告書のサステナビリティに関する記載から、人材に関する部分を抜き出します。

  • 「人的資本経営を推進し、人財育成方針を達成する上で、新たに「新人事ビジョン」を策定し、解決すべき3つの「重要課題」、当該課題のために取り組むべき7つの「人財戦略」とそれに紐付く具体的な9つの「施策」を設定いたしました。」
  • 「③社内環境整備方針当社では社内環境整備方針を「多様な人財が能力を最大限発揮できる安心で快適な環境を提供する」と定め、従業員が働きやすい環境を整備することを重要な経営課題と考えております。」

同社が有価証券報告書で言及しているテーマは社内環境整備方針/経営人材・後継者計画/エンゲージメント/健康経営です。言及がない領域は、開示していないという事実として受け止めてください。

有価証券報告書では分からないこと

ここまでの数値は有報の開示値であり信頼性は高い一方、転職判断に必要な情報のすべてを有報が持っているわけではありません。

  • 残業時間・有給取得率(有価証券報告書には通常記載がありません)
  • 部署ごとの実態。平均値は全社の平均であり、経理・開発・営業で働き方は大きく異なります
  • 選考プロセス・求められる経験。中途採用の実際の基準は公開されていません
  • 職場の雰囲気・上司との相性

これらは口コミサイトや、実際にその会社へ人を送っている転職エージェントに聞くのが確実です。有報で「数字の輪郭」を掴んだうえでエージェントに「中身」を確認する、という順番が効率的です。

会計・経理職で古野電気株式会社を検討している人へ

有価証券報告書で分かるのは会社全体の数字までです。経理・財務のポジションがあるか、想定される年収、配属先の業務範囲は、求人情報を見るまで分かりません。次のページで、確かめる順番と相談先を整理しています。

面接で確認したい6つのこと

「離職率を教えてください」は誰でも聞けます。有価証券報告書を読んだ人にしか聞けない質問は、それ自体が志望度の高さを伝えます。

  1. 男性育児休業について
    取得率71.7%は全上場の中央値81.8%を下回っています。足元でどのような施策が動いていますか
  2. 女性管理職について
    比率6.1%は全上場の中央値8.8%を下回っています。登用のパイプラインはどう設計されていますか
  3. 管理部門の業務範囲について
    連単倍率が1.75倍ですが、経理部門は連結・単体それぞれにどの程度の人員を割いていますか。簿記や税務の知識は評価や配属にどう反映されますか
  4. 給与水準について
    直近4年の平均年間給与は年平均4.5%で推移しています。今後の賃上げ方針と、評価による差のつき方を教えてください
  5. 年齢構成について
    平均年齢44.7歳は全上場の中央値41.5歳より3.2歳高い水準です。今後の採用計画と、世代交代の見通しを教えてください
  6. 男女の賃金差異について
    67.8%は全上場の中央値70.1%を下回っています。職掌や勤続年数の違いによるものか、同一等級内でも差があるのか、要因の分析はされていますか

よくある質問

Q. 古野電気の平均年収はいくらですか?
A. 2026年2月期時点の有価証券報告書によると、提出会社の平均年間給与は752.3万円です。全上場企業の中央値661.2万円に対して上の水準で、電気機器228社中87位です。

Q. 古野電気の平均年齢と平均勤続年数は?
A. 平均年齢44.7歳、平均勤続年数15.2年です(全上場の中央値は41.5歳・12.6年)。上記の平均年収は、この平均年齢時点での全従業員の平均です。

Q. 古野電気の年収は上がっていますか?
A. 2022年2月期の631.4万円から2026年2月期の752.3万円へ+19.2%変化しています(年平均成長率4.5%)。

Q. 古野電気は女性が働きやすい会社ですか?
A. 女性管理職比率は6.1%で、全上場の中央値8.8%に対し低めの水準です。男女の賃金差異や男性育児休業取得率とあわせて記事本文で整理しています。

Q. 古野電気の経理・管理部門はどのような仕事になりますか?
A. 連結従業員数を提出会社の従業員数で割った連単倍率は1.75倍です(全上場の中央値2.20倍)。単体中心の構成で、連結決算の負荷は相対的に軽いと考えられます。

数値の見方と注意点

  • 平均年間給与は提出会社(単体)ベースで、賞与および基準外賃金を含み、管理職も含んだ全従業員の平均です。連結グループ全体の水準ではありません。
  • 平均年齢・勤続年数の構成が会社ごとに違うため、金額だけの単純比較は実態を見誤ります。本記事で平均年齢を併記しているのはこのためです。
  • 女性管理職比率・男性育児休業取得率・男女の賃金差異は、集計範囲(連結/単体、正規/非正規)の定義が会社ごとに異なる場合があります。

出典:EDINET提出の有価証券報告書(古野電気株式会社/2026年2月期/書類番号 S100Y3Q6)。

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